「切腹の間」になっていませんか?

現在の和室に敷かれている畳は茶道の登場によって定着したと言われています。

ですから、お客さんが座る客畳や更に特別なお客さんが座る貴人畳といった名称があったりもします。(部屋の造りによって場所が違ってきます。)

最近では、その言葉自体も使わなくなりましたが「ケ」(日常的な事や日)や
「ハレ」(特別な事や日:『晴れ舞台』とか『晴れ着』等はその流れからきてます。)で
畳の敷き方も変えたと言われています。
例えば畳の敷き方で「祝儀敷き」と「不祝儀敷き」があったそうです。

【祝儀敷】
「廻り敷」とも呼ばれる畳の敷き方です。
現在の一般的な6帖の畳の敷き方です。

【不祝儀敷き】
お葬式等の時にはこのように敷き方を変えていたそうです。
※現在では、畳の寸法が一枚一枚違うために敷き方を変える事は難しいです。

また、4帖半のお部屋で真ん中に半帖の畳が敷かれているお宅もあると思いますが、
敷き方によっては昔の切腹の儀式に使われた敷き方といわれます。
また、半畳の畳が真ん中に敷かれる事はあまり良くないとも言われているそうです。

このように「巴」のように敷かれていますか?

ひらがなの「の」の字のようになっていたら、「切腹の間」の敷き方です!
今一度、確認してみましょう。

祝儀と不祝儀で、畳を敷き直すとは、日本人の感性が豊かだと思いませんか?
※ただし、御茶室などに関してはこの限りではありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です