畳の特性や機能性について

畳は日本特有の床材です。湿度の多い日本の風土を過ごしやすくしてくれます。

畳の特性

畳は、和室の床に用いられる伝統的な床材です。
日本の風土に合った、夏は涼しく冬はあたたか、「天然のエアコン」です。
最近の住宅は、気密性に優れていますが、湿度調整がうまくいかず、
不安定になる事も多くあります。
そんな時、畳の優れた機能性で、日本家屋を快適に過ごすことができます。
天然畳表で使用されているイ草は、鎮静効果もあり、
ストレス社会の現代で森林浴をしているような感覚を味わう事が出来ます。
また、ライフスタイルの変化に合わせて、多目的に使用する事が出来ます。
座敷や応接間として、凛とした空間を作り出し、夜は寝室として落ち着いた空間も生み出します。
住面積の少ない日本の住宅事情に合った、臨機応変に使用できるのも畳の良さでもあります。
洋風化も進む中、和室の存在も薄れてきている反面、畳の良さが見直され、
日本人の精神形成に欠かせない和室という住文化も再注目されつつあります。

 

畳の機能性

【機能性1】 高い断熱性と保温性

厚みのある畳床には空気がしっかりと詰まっています。
皆さん、ご存じの通り、空気は熱を伝えにくい性質があります。
ですので、夏の空気はひんやりと心地よく
冬の空気は、暖かく優しく包んでくれる役目をしています。
暑さ・寒さを遮断する断熱材の働きをしてくれます。

【機能性2】 優れた吸放湿性

畳表のイグサと畳床が、夏は涼しく、冬はあたたかいという畳の利点を生み出しています。
イグサがスポンジとなって湿気を吸収し、空気を含むと同時に湿気を吸ったり吐いたりして、
効率的に呼吸しています。
ゆっくり湿気を吸って吐く畳は、高温多湿の日本の気候に最適な床材です。
畳一帖分の自然吸湿能力は約500mlにもなります。

【機能性3】 適度な弾力性

イ草の1本1本の中には、スポンジのような空気をたくさん含んだ構造になっています。
その構造が空気を生み、フカフカの感触を味わう事が出来ます。
ワラの畳床は、40センチほどの厚さに積んだワラを
5センチくらいまでギュッと圧縮してつくります。
そのため、歩くときにバランスの良い硬さと柔らかさを実感できるのです。
他の床材では感じられない、優れた弾力性は畳ならではです。
お年寄りや乳幼児の転倒による大けがを軽減できます。

【機能性4】 空気の浄化

畳の懐かしいようなすがすがしい香りはイ草によるものです。
イ草の香りは鎮痛効果がある事も実証されています。
また、い草には、窒素酸化物やホルムアルデヒド(シックハウスの原因になります)などの
様々な有害物質を吸着する性質があります。
そうして、空気を浄化し、私達に森林浴のようなリラックス効果をもたらしてくれます。

【機能性5】 吸音・遮音効果
畳の特性の空気を含んでいる性質により、ショックを柔らげる力のほかに
余計な音を吸い込む吸音効果も発揮します。
歩いている足音が震動となり空気に含まれ吸い込まれるのが吸音効果です。
畳の敷かれている部屋に入るとシーンと静まりかえっているように感じませんか。
目で感じる「落ち着いた雰囲気」に加え、この吸音効果がプラスされ心が静まり、
お寺のような心地よい静けさ、凛とした空気を感じる事もできます。

【機能性6】 難燃性
畳の芯材である「畳表」は、ワラで作られています。
同じように、何層にも圧縮されたワラ床も火が付きにくく、
畳表には吸湿性があるので適度に湿気を含んでいるため、さらに燃えにくくなっているのです。
適度な湿気を含んでいますので、例え燃えることがあっても一気に燃え上がる事を防げます。
また、植物から作られている床材ですので、有毒ガスも発生しません。


畳の良さを再認識する事ができましたか?
知れば知るほど、古来から畳が愛されてきた理由がよく分かりますね。

次は、畳の張替えについてお伝えします。